「僕秩チャレンジ!」は身の回りに潜むどうでもいい疑問や課題に果敢に挑む企画です。
僕秩チャレンジ!〜第4回〜
Yahoo!で「新総理」と検索した時に関連ワード「辞任」が表示されてしまうまでのまとめ
2006年10/12 AM6:00現在、Yahoo! JAPANで「新総理」と検索したときに「辞任」という全く事実と関係ない単語が関連検索ワードの一番として表示されるようになりました。
10/10までは「安部 新総理」、「新総理 選挙」、「新総理 安倍」という3つの関連ワードしか表示されていなかったため、この「辞任」はそれ以後にYahooのロボットが「関連語」として認識したことになります。
今回の「僕秩チャレンジ!」ではヨシナガの個人サイト僕秩上で発生した、総理とは関係のない単語「辞任」がYahooさんで表示されてしまうまでの流れをまとめてみました。
(やや長いです)
事の発端は10/5に僕秩でネタにした建設業界のチラシでした。
このチラシには自社のページに人を誘導するため、検索エンジンで「けんせ2」と入力!と書かれているのに、
なんと検索してみると1件も引っかからなかったのです。
その後10/7に「けんせ2」と検索した場合僕秩が1位に引っかかるようになりました。これは「けんせ2」で検索しても0件だった、という記事を書いたためです。
ここでもし、あの建設関係のチラシを見て「けんせ2」と検索した人が僕以外にも いた場合、たどり着くのは建設会社ではなく僕秩、という不思議な現象が起こってしまいました。
この時、僕秩読者さんの中に「けんせ2」と検索を行い、さらに下位の検索結果まで調べた方がいたのですが、そこで偶然10/5の僕秩記事と全く同じ内容(コピー)を書いているブログが発見されました。
僕秩でこのブログを紹介したのですが、実際に読者さんが先方のブログにたどり着くとコメント欄が荒れる可能性があったため、紹介は画像ファイルへのリンクで行い、ブログ本体には人がたどり着かないよう配慮しました。
ところがなんとこの翌日
Yahooの関連検索ワードに画像ファイルのブログ名が表示されていたのです。これは多くの人が画像ファイルのブログを探して検索をしたためであると考えられます。
世の中の注目の傾向を反映する関連検索ワードは、姉歯さんの強度偽装事件が起きた際に
「姉歯 かつら」と表示されたことでも有名ですが、日本中をにぎわせた耐震強度偽装事件と個人サイト僕の見た秩序。では規模が違いすぎます。
僕秩の読者数を考えると、「けんせ2 ククちゃん」と調べた人は多くても数百〜数千人程度。数千人程度の検索事実があればYahooさんは「関連がある」と判断するのでしょうか・・・。
その後、
「もしかして個人サイトでも規模がある程度になれば、たった一日でYahoo!の関連検索ワードを入れ込めるのではないか?」
と考えた僕は、10/10の更新で
「新総理」と検索したときに「辞任」のような関係ない単語を表示させることができるのではないか?
という意見と共に「新総理 辞任」というYahooさんの検索結果にリンクを貼りました。
その翌日の検索結果がこちら。
なんと「新総理」と検索した際に、それまでは表示されていなかった「辞任」の文字が関連ワードの一番として表示されるようになったのです。
おまけに「辞任」と検索した場合にも3番の候補として「新総理」という単語が表示されるようになってしまい、個人ページからでも一日で関連検索ワードに任意の単語を入れ込めることがわかりました。
検索エンジンの脆弱性というほど大げさなものではありませんが、世の中で「新総理」を調べているすべての人の目の前に「辞任」という文字が一番始めに飛び込んでくるのは何らかのインパクトがあるかもしれません。「辞任」について調べている人の前に「新総理」という言葉が見えてしまうのも同様です。
「今回は相場変動の目的は全くない」のですが、今後第三者による相場変動を目的としたワード入れ込みや、その逆(今回のククちゃんのように、意図していないのに関連ワードとして表示されてしまう)が起きてくる可能性があります。
こんなわけで、Yahooさんは今後「関連検索ワード」の取り込み基準を引き上げて行くのだろうな、と考えさせられた今回の一件でした。(「新総理 辞任」も早く消えればいいな、と思っています。)
今回は、予期せず真面目な内容になってしまいましたが、次回からはまたどうでもいい疑問を解決してい期待と思います。
何かご意見などがあれば、僕秩のメールフォームからいただけるとうれしいです!
それではまた!
(長文でスミマセン)
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