「僕秩チャレンジ!」は身の回りに潜むどうでもいい疑問や課題に果敢に挑む企画です。
僕秩チャレンジ!〜第7回〜
さて、思いがけない反響を頂いた脳内彩色。今回はその作り方です。
画像処理ソフト(Photoshopなど)の専門知識がやや必要になりますが、興味のある方はぜひチャレンジしてみて下さいね。
前回の記事をご覧になっていない方のために、脳内彩色の遊び方はこちら。
・上の写真が白黒であることを確認します。 ・この写真はマウスカーソルを乗せている間だけ別の画像に切り替わります。 ・マウスを乗せて、べつの画像が表示されたら、中央の ・15秒数えたら、画像からマウスを外して、白黒の写真を再び表示します。 → すると白黒だった写真が・・・ |
まず、作りたい写真を用意します。
この選定が非常に重要で、元の写真次第で完成度は大きく変わってきます。
1.なるべく多くの異なる色相を含む写真が良い
例えば上の2枚の写真。
これはどちらも多くの色を含んでいるように見えますが、色相(hue)について考えてみましょう。
「色相」という専門用語がわからなくても、上の棒をご覧下さい。
この棒上で、距離が遠いほど色相が異なっていることになります。
ここで写真を見ると、左はメインの色が「黄色、緑」、右はメインの色が「青、オレンジ」です。
上の棒で黄色と緑は非常に近く、青とオレンジは遠いですね。
そのため、色相的に多彩な右の写真の方がダイナミックに見える脳内彩色が作れます。
(後ほど、実際に比較してみます)
2.波長が短い色ほど映える印象がある
![]() |
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長い←
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→短い
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波長が短いというのも専門的な表現なので詳細は省きますが、おおまかに言って上の図で右側の色のことを指します。
青や紫系の色がきれいに写ることが多いです。上の図では左側の方がきれいに見えます。
それでは、上の条件にそった写真を撮ることができたら、実際に作ってみましょう。
今回は上の写真で製作します。
全体的に鮮やかさ(彩度:Chroma)が高い方がきれいに脳内に残るため、画像処理ソフトで彩度を編集します。すこし「やりすぎ」位の方が残像としてきれいに残ります。
鮮やかに編集したのがこちら。デジカメには「あざやか撮影」機能がある場合も多いので、その機能を活用するのもOKです。
次に変化前の白黒画像を作りましょう。
こちらは画像ソフトで彩度をゼロに下げる処理を行えばOKです。(専門的には、画像の輝度だけを取り出す操作を行っていることになります)
デジカメにも白黒撮影機能がありますよね。
そして、脳内彩色のキモである「色だけの画像」を作ります。
→
まず、反転しても明度の変わらない50%グレーのレイヤーを用意し(左図)、そこに先程の元写真を「カラー」モードで合成します。(右図)
目に残像として残るのは補色(ネガ反転した色)ですのでここで右の画像をさらに反転します。
できたのがこちら。これがマウスオーバー時に表示される画像になります。
最後に注視する点(など)を配置します。
この時、注視点の付近は色がダイナミックに変わらない印象があるので必ずしも画像の中央に配置しなくても大丈夫です。
それでは、今作った脳内彩色を実際に見てみましょう!!
どうでしょうか?
少しの青空とオレンジの体が見えましたか?
ここで試しに、色相が近いもので作ってしまった場合も見てみましょう。
どうですか?
作り方は同じなのに、あまりダイナミックに変化しない気がしたのではないでしょうか?
このように、少しの知識があれば簡単に作って楽しめる脳内彩色。
あなたも自分で撮った写真で作って、友達をビックリさせてみよう!
それではまた。
次回の僕秩チャレンジをお楽しみに!
過去チャレンジの表示はこちら。
脳内彩色の参考文献:

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